PHILOSOPHY
HUGの原点と哲学
私たちは「ボランティア」ではない〜解放のための戦略〜
私たちHUGは、伝統的な意味でのボランティア団体ではありません。
「かわいそうだから」という “同情” や “哀れみ” からはじまる慈善活動とは異なります。
私たちの目的は、ただ一つ。
経済的、社会的、環境的な「制限」から、子ども・青少年・そしてその保護者自身を自由にし、人生の主導権をその手に取り戻させることです。
経済的・社会的な制限から彼らを解放し、「自分の人生を自分で描ける」という真実を、体験を通じて伝えます。
目的はお金を与えることではなく、自由への道とその選択肢を与えること。
子どもたちが自らの可能性を信じ、人生の主役として生きられる社会を
——それが、HUGの使命です。
なぜHUGが必要なのか見えない鎖と声なき諦めを断ち切りたい
なぜ、子どもたちは
夢を語らなくなるのでしょうか。
それは、夢を持っていないからではありません。
親の苦労を感じ、「迷惑をかけたくない」と
自分の心に蓋をしてしまう。
「うちはお金がないから」という言葉が、
夢を語ることを罪のように感じさせてしまう。
学校では、「みんなと違うこと」を恐れ、
声を潜めてしまう。
——この「声なき諦め」こそが、
HUGが向き合う相手です。
子どもたちは、大人をよく見ています。
だからこそ、私たちはきれいな言葉ではなく、
「人生を変えるほどの“体験”と“出会い”」
を届けます。
APPROACH
HUGの活動主軸
夢プレゼン「夢を語る」から始まる支援の新しい形
1.プレゼンテーション
子どもたちは、自分の「やりたいこと」や「夢」を、 動画・手紙・イベントのステージなどで出資者に直接伝えます。 「どうしてチャレンジしたいのか」——その理由を、自分の言葉で語ります。
2.寄付
共感した子どもの夢に対して、習い事の月謝や道具代など具体的な目的に合わせて提供します。また、シングル家庭の生活を支えていきます。HUGは、想いが届く支援の形をつくります。
3.温かい関係性の構築
支援を受けた子どもたちからは、「こんなに上手くなったよ」「今度試合を見に来てね」といった成長の報告が手紙や動画で届きます。それは、まるで遠くに住む孫や姪っ子が増えたような、想いがつながる温かい関係を育んでいきます。
VALUE
真の目的と価値
人生を変える「心の支え」与えるのは、お金で買えない「心の変革」
「自分を信じる大人」との出会い
子どもにとって、自分の夢を親や先生に反対されることは、非常に大きな挫折になります。
しかし、このプラットフォームを通じて、子どもたちは新しい気づきを得ます。たとえ身近な大人が反対しても、自分の夢を本気で信じ、実際に支援してくれる大人がこの国のどこかにいるということです。この事実は、子どもたちが逆境に向き合うための大きな力になります。家族や学校だけが世界のすべてではありません。たとえ困難な状況にあっても、世界のどこかには自分を信じてくれる人がいるという確信が、子どもたちの心の支えになります。
自ら勝ち取った」という成功体験
子どもたちは、自分の言葉と情熱で大人の心を動かし、支援を得る経験を通じて、大きな自信を身につけます。それは、学校のテストで良い点を取ることとは異なる、社会で生き抜くための実践的な力です。この成功体験は、将来どんな困難に直面しても、折れない強い自己肯定感の土台となります。
私たちは「結果」を求めないHUGの最も重要な約束
HUGの活動方針の中で、最も重要な約束があります。
それは、私たちは支援に対して一切の「結果」を求めないということです。
- サッカーでレギュラーになれなくても構いません。
- ピアノを途中でやめてしまっても構いません。
- 俳優のオーディションに落ちても構いません。
HUGが最も重視しているのは、子ども自身が「自分の心に従い、言葉にして、一歩を踏み出すこと」です。
挑戦したという経験、そして「これは自分には向いていなかった」と気づくことも、人生において大切な学びの一つです。
「失敗してもいい」という安心感があるからこそ、子どもたちは大人の顔色を気にせず、心から「やりたい」と思うことに挑戦できます。
その安全な環境こそが、HUGが最も大切にしている支援の基盤です。
CASE
多角的アプローチと事例
Case 01保護者へのエンパワメント投資
- 背景
- 親自身もまた、夢を諦め、生活のために生きることを「当たり前」とする社会の中で育ってきました。
- 目的
- 保護者を「子どもに全てを捧げる人」から、「人生を輝かせる主役」へと変革させます。
- 手段
- 生活支援金はもちろんのこと、保護者自身が輝くための「自己投資資金や物品」を提供します。それは、新しい服を買う美容代かもしれませんし、キャリアアップのためのビジネススクール代かもしれません。私たちは、「まず、お母さん、あなた自身が幸せになってください、あなた自身がもっと美しく輝いてください」と伝えます。
- 理念
- 親が自分の人生を取り戻し、笑顔で夢を語る姿。それこそが、子どもに 「人生は楽しいものだ」と教える、何よりも尊い教育です。
Case 02青少年の「挑戦期間」への生活投資
- 背景
- 家庭の事情で大学進学や夢を諦めざるを期間限定の集中支援を行います。
- 目的
- 「どうせ無理だ」と挑戦すらしない状況を打破します。
- 手段
- 「1年間、海外でダンスに挑戦するための生活費」
「半年間、音楽活動に専念するための生活費」などを、 期間限定で提供します。 - 理念
- 無期限の支援はしません。期限を区切ることで、「限られた時間の中で、 本気で努力する経験」と「その結果を入れる強さ」を学ばせます。
TODAY’S HUG
HUGの現在地
HUGは2025年8月末に登記したばかりの新設財団ですが、その理念は設立前から多くの共感を呼び、すでに企業数社と約200~300名の個人コミュニティからの支援(設立時資金約300万円を含む)によって支えられています。
これは、私たちの哲学が机上の空論ではなく、確かな熱量と信頼を生み出している証明です。
私たちは、単にお金を配る組織ではありません。
子どもたちに「君は一人じゃない」「君の声を応援する大人がいる」という希望を届け、日本の社会が押し付ける「一本のレール」から彼らを解放するための、戦略的な財団です。
ORGANIZATION
法人概要
| 法人名 | 一般財団法人HUG |
|---|---|
| 所在地 | 〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西二丁目8番4号 EX恵比寿西ビル5階 |
| 設立年月日 | 2025年8月5日 |
| 代表理事 | 藤井朱美 |
| 理事 | 丸山隆司 丸山由美子 佐藤秀昭 佐藤知世 林栞 |